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「相手によってサッカーを変えていける」遠藤航の自信、「戦術が浸透している」谷口彰悟の手応え…2026年の代表は“史上最強”なのか?
posted2025/11/23 17:04
年内の活動を終了した日本代表。主将の遠藤らはW杯イヤーに向けて、現在のチーム状況をどう見ているのか?
text by

佐藤俊Shun Sato
photograph by
Asami Enomoto
ガーナ戦、ボリビア戦を終えて、2025年シーズンの日本代表の活動が終了した。
13試合を戦い、8勝3分け2敗。負けたのはW杯最終予選のアウェイの豪州戦、アメリカ遠征でのアメリカ戦の2試合のみ。10月のブラジル戦からボリビア戦まで3試合を3連勝で終え、試合内容からもW杯予選を終えた6月シリーズよりも格段にチーム力が上がっていることが見て取れた。
新メンバーの台頭
キャプテンとしてチームを牽引した遠藤航は、6月以降のチームには非常にポジティブな面が見えたという。
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「ここまで怪我人が多い中でやってきていますけど、この期間、新しくいろんな選手がチームに招集された。彼らは所属クラブでも結果を出していますし、代表でも高いパフォーマンスを示して結果を残してくれた。これは日本代表にとって間違いなくポジティブだと思います。ここにまた怪我人が戻ってくれば、最後のメンバー選考は良い意味で監督を悩ますことになると思いますね」
今回のガーナ戦、ボリビア戦では、ほんの1年前までスタメンだった顔が少数になっていた。三笘薫や守田英正ら、怪我などで招集が困難になり致し方ないケースもあるが、その間、新たに招集された選手や出場機会が少なかった選手が結果を出し、チームの顔触れが最終予選後から変化しつつある。
DFとボランチの顔触れに変化が
顕著なのは、最終ラインとボランチだろう。
カタールW杯以降、最終ラインは冨安健洋、板倉滉、伊藤洋輝、町田浩樹らが軸だった。ところが冨安、伊藤、町田が怪我で長く戦列を離れる間に、5月に初招集された鈴木淳之介が頭角を現し、渡辺剛、谷口彰悟も存在感を示した。彼らは今やレギュラーレベルといってよく、板倉もうかうかできない状況になっている。

