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米メディアがいずれも「1億ドル超え長期契約」を予想の衝撃…西武・今井達也“メジャー争奪戦”の行く末は?「今オフの市場の中心に立っている」 

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一野洋

一野洋Hiroshi Ichino

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posted2025/11/20 06:01

米メディアがいずれも「1億ドル超え長期契約」を予想の衝撃…西武・今井達也“メジャー争奪戦”の行く末は?「今オフの市場の中心に立っている」<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

ポスティングを利用してのメジャー挑戦を表明した埼玉西武ライオンズの今井達也。最強右腕のMLB評価は?

『CBS Sports』は「1億5000万ドル超」、『Newsweek』と『The Athletic』は「8年1億9000万ドル」、『MLB Trade Rumors』は「6年1億5000万ドル」、『ESPN』は「6年1億3500万ドル」、『FanGraphs』は「5年1億ドル」。

 詳細は異なれど、共通するのは“1億ドル超えが前提”という一点だ。太平洋を渡る投手の契約予測は難しいとされる中、ここまで数字が揃うのは異例ではないだろうか。

予測を総合すると…「6年1億5000万ドル」規模!?

 複数の米メディアの予測を総合すると、契約規模は“6年1億5000万ドル”前後がひとつの基準になる。

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 今井は27歳と若く、球速のピークを保ちながら、球質、制球、持久力が成熟しつつある。MLBが好む「完成度の高い投手の長期契約」という構図に、最もきれいに当てはまる。加えてポスティングフィーが贅沢税に含まれない点も、球団にとっては大きな後押しとなる。総支出を抑えながら一流投手を確保できる。補強戦略として、今井は“理にかなった投資対象”なのである。

 市場が本格的に動き出すのは、ポスティング申請が行われる19日以降だ。

 だが、今井はすでに今オフのMLB市場の中心に立っている。日本人投手が評価される潮流の中で、その象徴となる準備が整いつつある。

“9桁規模の大型契約”が現実味をもって語られること自体、今井がどれだけ高い評価を受けているかの証だろう。そのキャリアは、まさにいま次の段階へ移ろうとしている。

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