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ドジャース連覇のウラで…最悪の事態「2年後のメジャーリーグ中止の可能性」なぜ高まった? 現地報道まとめ…大谷翔平、山本由伸ら大補強に“賛否の声”
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水次祥子Shoko Mizutsugi
photograph byGetty Images
posted2025/11/07 11:03
なぜドジャース連覇で「2年後のメジャーが中止危機」なのか?
なぜ2年後のメジャーが中止の危機?
米専門ニュースサイト「スポーツノウト」は「ドジャースの連覇で、2026年にロックアウト(注:オーナー側が野球施設を封鎖)が起こることが確定し、2027年シーズンは中止になる可能性が出てきた」というタイトルで11月2日に記事を掲載した。2026年12月1日にMLBのオーナー側と選手会の間で締結された現在の労使協定の有効期間が終了するため労使両サイドは次の協定の協議をすることになるが、MLBのオーナー側は更なる戦力均衡を目指し、次はサラリーキャップの導入を提案してくるとみられている。サラリーキャップとは、各チームが選手へ支払う年俸総額に上限を設けること。選手会はこのサラリーキャップには断固反対の姿勢を貫く見込みで、労使間交渉が相当に難航することは必至となり、ロックアウトの可能性は以前から指摘されていた。
記事は「ドジャースは、圧倒的な資金力を投じたチームだから連覇できた。そして来季は3連覇する可能性が高い。これは野球界にとって深刻な問題。MLBは最悪の暗黒の日々を迎えることは確実で、もはや避けられない」とし「ロックアウトに入ることはほぼ疑いようがなく、2027年のシーズン中止という最悪の事態になる可能性もある」とした。ニューヨーク・ポスト電子版も11月3日付の記事で「ロックアウトが行われるのはほぼ確実」とし、ESPNのジェフ・パッサン記者も「ドジャースが連覇をすれば、他球団のオーナーたちは黙っていない。MLBもロックアウトは既定路線と考えている」と書いていた。
しかし「ドジャースは悪」の声が上がると、異議を唱える声も高まった。
〈つづく〉
