年俸総額メジャー1位「ドジャースは悪の帝国」批判に米記者たちの反応…じつはヤンキース、メッツも超高額「ドジャースは野球を壊している」説に異論

　しかし、「ドジャースは悪」の声が上がると、異議を唱える声も高まった。

「ドジャースは悪」批判に反論

　英紙ザ・ガーディアンの米国版は11月2日付で「もしドジャースが野球界の悪なら、ワールドシリーズはなぜあれほど面白かったのか」の見出しで記事を掲載した。「ドジャースは野球界にとって悪だと叫ぶ界隈からしたら、最悪のポストシーズンだっただろう。延長11回まで続いたワールドシリーズ第7戦は、歴代のすべてのスポーツイベントの中でも上位にランク付けできるほどの名勝負だった。延長18回の死闘を続けた第3戦もそうだし、リーグ優勝決定シリーズでのオオタニの10奪三振3本塁打というワンマンショーもそうだ。最高の10月だった。だから我々は野球を観るし、野球が大好きなのだ」と論じた。

ワールドシリーズMVPを獲得した山本由伸と、活躍した佐々木朗希 ©Getty Images

　ニューヨークの一般紙「am NY」のジョー・パントーノ記者は「ドジャースは野球をぶち壊してはいない。ケチな球団オーナーたちがぶち壊している」の見出しでコラムを掲載。「多くの球団オーナーは、ドジャースのような資金力がない我々は不利だと不平を訴えているが、それは間違いだ。勝てるチームを作ろうという意識を持ったオーナーがいないのだ。MLBが巨大な収益を上げる中で5球団を除いたすべてのオーナーが10億ドル（約1500億円）近い資産で潤っているが、チーム作りに資金を投じていない。ドジャースは真っ当なことをやっている。けちん坊のオーナーたちが、2027年のシーズンが完全に中止になるかもしれない危機的状況の中で、いまだにお金を遣うことを拒んでいることが悪だ」と論じた。

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