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佐々木朗希のナゾ「なぜ落ちた球速が急激に上がった?」ロバーツ監督も口にした“重要人物”の正体…リリーフ崩壊ドジャースを救う“電撃復帰”ウラ側
posted2025/09/25 17:02
メジャー復帰を果たした佐々木朗希。最速も160キロを上回り、球速低下の懸念も払拭した
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水次祥子Shoko Mizutsugi
photograph by
Getty Images
佐々木朗希が遂にメジャーへ帰ってきた。
リリーフ崩壊…ドジャースを救えるか?
ロッテ時代からのトレードマークだった100マイル(約161キロ)超えの剛速球を取り戻し、満を持しての復帰。するとさっそく、9月25日の対ダイヤモンドバックス戦にリリーフとして登板し、2奪三振を含む1イニング三者凡退に抑えた。最高球速も160キロ超え。打ち込まれるドジャースの救援陣に投入されるとあって、チームの救世主になるのではないかと期待されている。
佐々木の球速低下は、ロッテ時代から長く引きずってきた難題だった。メジャー移籍を決めた昨オフの契約交渉では、獲得に手を挙げた各球団に「なぜ球速が落ちたのか、理由と解決策を提示せよ」と宿題を出したことで有名になり、佐々木の球速低下はますます注目された。メジャー1年目の今季も球速が出ない登板が続き、右肩インピンジメント症候群のため5月13日から負傷者リスト入り。復帰を目指す佐々木に、デーブ・ロバーツ監督は「ロウキがメジャーに戻るには、球速を上げる必要がある」と注文をつけていた。
佐々木のメジャー復活ウラ側
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そんな佐々木の球速がいきなり甦ったのは、9月9日のマイナーでのリハビリ登板だった。ドジャース傘下AAA級オクラホマシティーの試合で8月14日からリハビリ登板をスタートしていた佐々木は、マイナーでの5度目の登板となったそのサクラメント戦で、先発として5回途中まで3安打3失点だったが8三振を奪い、初回から100マイル超えの球を連発したのだ。
突然なぜ球速が復活したのか?
報道陣から問われたロバーツ監督はこう答えている。
「ロウキは、言ってみれば自力で感覚をつかんだような形だよ。ただ、彼はアリゾナでロブ・ヒルと一緒に非常にいいセッションができて、それが球速を上げることにつながった」
ドジャースは昨春、球団施設のあるアリゾナ州グレンデールに最新式のパフォーマンス研究所を建設したのだが、2人のセッションはそこで行われたという。球速復活に導いたロブ・ヒル氏とは何者なのか。
気になったので調べてみた。すると、佐々木の球速復活をサポートできるのは、この人以外にはいないのではないかと思えるほどの人物であることがわかる。

