箱根駅伝まであと2カ月…“優勝候補の一角”青学大と中大が「似ている」ワケは？ 夏合宿では1日50kmも…「胸を張って優勝を狙いますと言えます」 

　この結果を受け、藤原監督は言う。

「本音をいえば、2位まで来たら全日本でも優勝が欲しかったところですが、打倒・青学さんを目指して、距離を踏んできたことは間違いではなかったと、学生も自信を深めたことと思います。これで胸を張って、箱根で優勝を狙いますと言えますね」

アンカー溜池の好走もあり全日本は2位に食い込んだ中大　©Tadashi Hosoda

青学大と中大にある“共通点”

　青山学院と中央は、チームの生態系としても似ている。

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《強み＝4年生にゲームチェンジャーがいる》

　青学大は黒田朝日、中大は吉居駿恭、溜池一太。

　そして、課題も似ている。

《課題＝下級生のブレイクスルー待ち》

　青学大は飯田翔大（2年）が箱根で同様の走りが出来るのか、そして折田壮太（2年）は復活するのか？　中大は昨年3区区間賞の本間颯（3年）や、岡田がワンランク上の走りができるか？

　頼れる4年生がいる一方で、勝つために必要なのは下級生だということも見えてきた。

　もちろん、全日本で優勝した駒澤、そして出雲優勝の國學院も侮れない。しかし、今季の箱根駅伝に向けては、距離、練習量重視の青山学院に対し、真っ向勝負を挑んでいる中央が気になって仕方がないのだ。