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箱根駅伝まであと2カ月…“優勝候補の一角”青学大と中大が「似ている」ワケは? 夏合宿では1日50kmも…「胸を張って優勝を狙いますと言えます」 

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生島淳

生島淳Jun Ikushima

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photograph byTadashi Hosoda

posted2025/11/07 06:01

箱根駅伝まであと2カ月…“優勝候補の一角”青学大と中大が「似ている」ワケは? 夏合宿では1日50kmも…「胸を張って優勝を狙いますと言えます」<Number Web> photograph by Tadashi Hosoda

全日本大学駅伝で2位に入った中央大学。例年とはルーティンを変え、これまで以上に箱根駅伝に比重を置いているという

 これまで、夏合宿は実業団チームにまじって、個々の能力を高めることを重視していた。そして9月に入って全員が集合し、そこからチームとしてまとめていくという手法を採っていた。ところが、今年の夏合宿は全員参加。大きな方針転換である。

 夏の蔵王での合宿。取材に行った時には朝に25km上り走がポイント練習として組まれ、午後には20km以上のジョグ。この日だけで50km近い練習メニューが組まれていた。

「出雲は厳しい」…藤原監督の“覚悟”

 その時点から藤原監督は腹をくくっていた。

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「箱根に照準を合わせているので、9月までしっかりと走り込みをする予定です。なので、スピードが重視される出雲は、ちょっと厳しいかもしれません」

 その通りになった。1区の岡田開成(2年)が区間賞で首位に立った時は、「これは中大の駅伝になるか?」と思われたが、2区で流れを失い、盛り返すことなく10位に終わった。

 これはちょっとしたピンチを招いた。学生コーチの長嶋翔大は、全日本の前夜、眠れなかったという。

「もし、これで結果が出なかったら、どうしよう? と考え始めたら、目がさえてしまって」

 背水の陣、結果は出た。

 2区、4区は首位でたすきをつないだ。5区では駒大に選手層の差を見せつけられたが、アンカーの溜池が2位まで順位を押し上げた。

【次ページ】 青学大と中大にある“共通点”

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