「でもって（箱根駅伝の）優勝は…青山学院！」原晋監督が宣言…“全日本3位”は「誤算」か「伸びしろ」か？ もうひとつの優勝候補も「間違いではなかった」 

　これもまた誤算であり、隙につながってしまった。5区終了時点で駒大との差は3分近くに広がっており、この時点で勝負はあった。

　反撃の狼煙を上げたのは6区の飯田翔大（2年）である。飯田は出雲の3区で区間10位と苦しんだが、今回は区間賞の走りで5位に番手を上げて黒田につないだ。飯田が凡走していたら、黒田はより後方からスタートせざるを得ず、順位をどこまで上げられたかは不透明だった。

　出雲で結果を出せなかったものの、飯田は本来の力を発揮したわけで、このあたりが青学の「伸びしろ」だろう。今回はメンバー外となった折田壮太（2年）をはじめ、下級生も今後の練習の消化次第によっては、伸びしろに転じる可能性もある。

「箱根となると…」監督が期待を寄せる4年生

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　ただ、原監督は「4年生待ち」の構えだ。

「箱根となると、練習量がモノをいいます。だから私は淡々と、粛々と、やれることをやっていくだけ。今回は物足りない走りになった4年生もいるけど、彼らには期するところがあると思いますよ。乞うご期待」

青学大の3区を走った4年生の宇田川。2年連続で箱根路を走っている実力者だがこの日は区間7位　©Shiro Miyake

　この話を聞いて、強化計画が似通っている学校が思い当たった。

　全日本2位、中央大学である。

＜次回へつづく＞