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「でもって(箱根駅伝の)優勝は…青山学院!」原晋監督が宣言…“全日本3位”は「誤算」か「伸びしろ」か? もうひとつの優勝候補も「間違いではなかった」 

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生島淳

生島淳Jun Ikushima

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photograph byTadashi Hosoda

posted2025/11/07 06:00

「でもって(箱根駅伝の)優勝は…青山学院!」原晋監督が宣言…“全日本3位”は「誤算」か「伸びしろ」か? もうひとつの優勝候補も「間違いではなかった」<Number Web> photograph by Tadashi Hosoda

全日本大学駅伝で3位に入った青山学院大学。出雲駅伝の7位から順位を上げ、最大の大舞台である箱根駅伝に向けて原晋監督の表情も明るかった

 黒田にたすきが渡った時点での順位は5位で、先頭の駒澤との差は2分52秒も開いていた。その要因となるのは、序盤で流れがつくれなかったことだ。今回、1区を1年生の椙山一颯に託した。先頭からは8秒差だったが、11位と後手を踏んだ。原監督はいう。

「椙山は、一つひとつの仕掛けに対応しすぎたんですよ」

 レースでは、途中で何度か仕掛けがある。中盤では、中大の本間颯が前に出ると、椙山はすぐ後ろについた。一見、それは手堅い反応のように見えるが、すべての仕掛けに対応していくと、体力を削がれてしまい、余力がなくなっていく。離されたくないという恐怖心がそうさせるのかもしれない。

「誤算」だった4年生ランナーの走り

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 それでも、椙山の走りは原監督としては想定通りだったかもしれない。今回、興味深かったのは、2区から5区まで4年生を4人並べたことだ。

 出雲のレース後、原監督は「全日本は4年生で戦っていきます。彼らには4年間積み上げてきたものがありますから」と、最上級生のプライドに期待していた。ところが、2区荒巻朋熙(区間10位)、3区宇田川瞬矢(区間7位)、4区塩出翔太(区間7位)、5区佐藤有一(区間4位)と、浮上のきっかけをつかむことができず、総合7位に停滞していた。

【次ページ】 「箱根となると…」監督が期待を寄せる4年生

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