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紀平梨花23歳が打ち明けた“かつての自己嫌悪”「すごく辛かった」ほぼ3年ぶり復帰戦の後に語った本音…パートナーが「さすがだな」と感じた理由
posted2025/11/04 17:11
3年ぶりの復帰を果たした紀平梨花とパートナーの西山真瑚
text by

松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph by
AFLO
11月1日から3日にかけてフィギュアスケートの西日本選手権が行われた。
その1、2日目に、紀平梨花が西山真瑚とともにアイスダンスでのデビュー戦を飾った。
長期間にわたり怪我で苦しみ、実戦から遠ざかっていた。2022年12月の全日本選手権以来、ほぼ3年ぶりの試合の場であった。
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しかもアイスダンスの練習を開始してまだ1カ月ほど。スケート靴とブレードは、シングルとアイスダンスとで異なるが、まだアイスダンス用には切り替えられていない中で迎えた試合だった。
“ほぼ3年ぶり”の試合で放った輝き
11月1日、リズムダンスを迎える。
「集中してやればできると思ったので、楽しんでお披露目会みたいな感じで、そういう気持ちで楽しもうっていうふうに(西山と)話してました」
その滑りは、短期間の準備であったことからすると、申し分のないものだった。随所に輝きを放っていた。結果、2位につける。
「3年ぶりの試合プラス、アイスダンスの初試合ということで、すごくどきどきの大会ではあったんですけど、ちゃんと落ち着いて楽しく滑れたのはよかったなと思います」
笑顔がこぼれた。

