メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
「相棒!」再会トラウトとのハグも…大谷翔平は“動画と写真映え”するデジタル時代のスター「オオタニが微笑んでスペイン語を」LA番記者ズバリ
text by

ディラン・ヘルナンデス Dylan Hernandez
photograph byKatelyn Mulcahy/Getty Images
posted2025/11/08 06:00
写真も動画も……大谷翔平はスター性にあふれている
三振を奪った後に叫ぶ大谷。ホームランを打った直後にバットを放り投げる大谷。得点した後にガッツポーズする大谷。
2023年のワールド・ベースボール・クラシック決勝戦の前、大谷はチームを鼓舞するスピーチをした。その動画は日本代表チームの広報によって公開され、大谷が偉大な選手であるだけでなく、リーダーでもあることを世界に知らしめた。
こうした舞台裏での大谷の飾らない姿をとらえた瞬間は、大谷がドジャースに入団して以来、さらに多くの人の目に触れるようになった。
ADVERTISEMENT
ドジャースのインスタグラムのフォロワーは380万人(※以下すべて2024年3月時点)、Xのフォロワーは240万人いる。エンゼルスのインスタグラムのフォロワーは130万人、Xは130万人だ。ドジャース・ファンを公言するインフルエンサーが多いことも、大谷の動画や画像の拡散をさらに加速させている。
テオスカーとのスペイン語トークもそうだった
ドジャースはこれらのSNSを活用して、7億ドルの個性的な二刀流選手の魅力をすでに伝えている。
チームは春季キャンプ開始時に、大谷が外野手のテオスカー・ヘルナンデスに背後から近づき、その肩に顎を置くシーンから始まる20秒の動画を投稿した。「みんなに挨拶してくれ」とヘルナンデスはスペイン語で言った。
「ブエノス・ディアス(おはよう)」
大谷は真剣に「おはよう」を意味するそのフレーズを繰り返し、微笑んだ。
ヘルナンデスは大谷にもう一度この言葉を言うように促し、最後に「ファナティコス」という単語を追加した。
「ファナティコ?」
大谷は尋ねた。
「ファナティコス」とヘルナンデスは言った。
「ファンの皆さんという意味さ」
「ファナティコ?」
「ファナティコス」
「ブエノス・ディアス、ファナティコス」と大谷は言い、にっこりと微笑んだ。
ヘルナンデスは山本由伸にもカメラを向け、「ヤマ」と呼びかけ、同様のメッセージを伝えるよう指示した。「さあ」と笑顔のヘルナンデスは言った。
「ブエノス・ディアス」
大谷は、その日初めて実戦形式での打撃練習をした後、記者団の質問に答えた。だがこの質疑応答よりも、ヘルナンデスとの20秒の動画でもっと多くのこと、とりわけ彼自身について語っていた。そして、多くのファンを獲得した。
〈つづきは下の【関連記事】へ〉

