オリンピックへの道BACK NUMBER
「璃来ちゃんに鞭打たれながら…」木原龍一はユーモアたっぷりに…フランス杯優勝、りくりゅう復活のウラに“2つの理由”「会見で見たゆとりのある姿」
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松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byJIJI PRESS
posted2025/10/25 17:02
フランス杯で優勝し、笑顔の三浦璃来・木原龍一
その反省をいかし、「スケートを楽しむ」という原点を取り戻して優勝を果たしたのが世界選手権だった。だから今シーズンも気持ちのあり方を意識してきた。木下グループ杯で木原はこう話している。
「試合でうまくいかなかったとしても、自分たちが歩んできた道のりが崩れ去るわけではない、というメンタルでいます。うまくいかなかったら、『また次頑張りましょう』という気持ちを初戦から持てています」
それらがしっかり試合に表れたのがフランス大会であり、記者会見などでのゆとりを感じさせる姿だった。
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「やっぱり先シーズンの、失敗ではないんですけど、そういったこと(気持ちの持ち方)があって、今シーズン、よい方向に向いているなって思っています」(三浦)
ミラノ五輪を見据えた“りくりゅうの戦略”
順調に過ごす今シーズンは、戦略面でも気を配っている。木原はこう語る。
「意図的に、今シーズンはヨーロッパの試合を組んできました」
その中で、拠点とするカナダとヨーロッパとの時差の調整方法などを試みてきた。ミラノ・コルティナ五輪を見据えての取り組みにほかならない。そしてグランプリシリーズ2戦目にNHK杯ではなく、スケートアメリカを選んだのも、グランプリファイナルが名古屋で行われることから、2度日本に戻るよりも調整面で難しさがないことを考えてのことだ。
順調な足どりで充実した日々を過ごすオリンピックシーズン。その先に見据える大舞台での頂点を目指し、進んでいく。

