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「璃来ちゃんに鞭打たれながら…」木原龍一はユーモアたっぷりに…フランス杯優勝、りくりゅう復活のウラに“2つの理由”「会見で見たゆとりのある姿」
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松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byJIJI PRESS
posted2025/10/25 17:02
フランス杯で優勝し、笑顔の三浦璃来・木原龍一
順調のウラに「2つの要因」
その言葉が示すように、オリンピックシーズンは順調に進んできた。
シーズン初戦となった9月上旬の木下グループ杯で222.94点をあげて優勝すると、同月下旬のネーベルホルン杯では221.03点で2位。そして今大会だ。
昨シーズンは、滑り出しから12月のグランプリファイナルまでは210点にも届かない大会も少なくなかったことを思えば、着実にベースアップしていることを示している。
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そこには2つの要因がある。1つはコンディションの面だ。
過去2シーズンとの大きな違い
先々シーズンは木原が腰椎分離症を抱えていたことでグランプリシリーズは2戦ともに欠場をよぎなくされた。昨シーズンも、木原、三浦それぞれにコンディション面で不安を抱える時期があり、苦しんだ。
でも今シーズンは、ここ2シーズンと対照的に取り組めている。それがベースアップをもたらしている。
木下グループ杯で、三浦はこう話している。
「今シーズンは準備がほんとうに早くできているので、自信を持って演技ができています」
コンディション面で順調だからこそ、それを維持することがテーマでもある。だからフランス大会で優勝したあと、木原は「怪我しなかったので120点」と語っている。
会見での余裕は何を意味するか?
もう1つはメンタル面にある。昨シーズンは先々シーズンの分を取り返したいという思いも強く、試合のたびに葛藤を露わにすることがあった。例えば昨年12月のグランプリファイナルでは2位と表彰台に上がったが、ミスの相次いだフリーに「内容ははっきり言って話にならないレベルです」(木原)と悔しさを見せた。同月末の全日本選手権でも「練習でできているのに(本番で)できていない」(木原)と沈んだトーンで語った。


