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「目標は160キロ」高校最後の夏は初戦敗戦…無名の大学からドラフト1位指名 156キロ右腕・藤原聡大“覚醒のワケ”「筋肉を知ると、自分を知ることが…」 

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沢井史

沢井史Fumi Sawai

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posted2025/10/24 17:30

「目標は160キロ」高校最後の夏は初戦敗戦…無名の大学からドラフト1位指名 156キロ右腕・藤原聡大“覚醒のワケ”「筋肉を知ると、自分を知ることが…」<Number Web> photograph by Fumi Sawai

公式戦でチームメイトとハイタッチを交わす花園大の藤原聡大。今年のドラフトで楽天から1位指名を受けた最速156キロの剛腕だ

 佛大がすでに優勝を決めていたため3イニングの登板だったが、藤原は初回から150キロ台中盤の速球を連発し、3回の最後の1球は渾身の力を込め、155キロをマークした。

「出力を上げた中でしっかりとコントロールできるように気を付けながら投げました。今日はたくさんの方に来ていただいて、自分はたくさんの人に応援していただいているんだなと思いました。

 どんなことでも妥協せずにここまでやってきたことで、色んな方に注目していただけるようになれたのかなと思います。この秋はカーブの精度が良くて、カーブが生きたお陰で真っすぐも使えました。変化球の使い方は以前よりもうまくなったかなと思います」

無名の大学でも「本気でプロを目指す選手が出てきて」

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 4年間を振り返り、自身の成長を実感する中でも、周囲への感謝は忘れなかった。花園大から初のプロ野球選手誕生となることに関して「自分が何を残していけるのかも考えながら投げました」と発した言葉に、藤原の思いが詰まっている。

「(花園大は)無名の大学なので。自分のように本気でプロを目指す選手が出てきてくれたらと思います」

 後輩への道しるべを作るためには、プロの世界での躍動も欠かせない。「目標は160キロを出すこと。タイトルを獲れる選手になりたいです」という言葉にも力強さがこもる。

 母校に新たな歴史を刻むと同時に、次の頂を目指す新たな挑戦が始まった。

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