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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
ブラジル監督アンチェロッティの誤算「ビルドアップが困難に」日本代表“歴史的大逆転”ウラ側…久保建英が証言「どの国も面食らうんじゃないですか」
posted2025/10/16 17:55
ブラジル代表を率いるカルロ・アンチェロッティ監督。5回のCL優勝(史上最多)をはじめ、あらゆるタイトルを手にしてきた世界的名将だ
text by

戸塚啓Kei Totsuka
photograph by
Kiichi Matsumoto
ハーフタイムまでは「ブラジル」だったが…
日本にとって歴史的な、ブラジルにとって屈辱的な結果を告げるホイッスルが、東京スタジアムに響き渡る。2025年10月14日、両チームの歴史に対照的な事実が刻印された。
ブラジルを指揮するカルロ・アンチェロッティ監督は、結果を振り払うかのようにベンチへ消えていった。試合前には日本代表の森保一監督と握手をかわしていたが、敵将を祝福することなくピッチから去っている。
それも当然だったかもしれない。
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前半のブラジルは、申し分のない出来だった。26分に右SBパウロ・エンリケが抜け出して先制すると、32分には左ウイングのガブリエウ・マルチネッリが追加点を突き刺す。
どちらのゴールも、押し込んだなかで奪ったものではない。日本の久保建英は「試合の内容とは違った形の失点というか、完璧に崩された感じでもなかったし、そのぶん悔やまれる感じではありました」と振り返る。鎌田大地も「もったいない失点」と話した。
試合の流れをはっきりと掌握していないなかでの連続得点は、ブラジルが地力を見せつけたとも言える。GKアリソン、CBマルキーニョス、FWハフィーニャらが不在で、FWネイマールが代表復帰を果たしていないとしても、ブラジルはやはりブラジルだった。
ハーフタイムを迎える、までは。
久保建英「後半は『もういこうよ』って」
前半の日本は、守備時に5-4-1で構えた。9月のメキシコ戦のようにハイプレスを連続して仕掛けることはなく、両CBにはある程度ボールを持たせていた。
しかし、後半は前線から追い込んでいく。ハーフタイムのやり取りを、久保が明かす。
「前半はミドルブロックを作ったんですけど、後半は『もういこうよ』って話をみんなでして、まとまったので」

