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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
ブラジル監督アンチェロッティの誤算「ビルドアップが困難に」日本代表“歴史的大逆転”ウラ側…久保建英が証言「どの国も面食らうんじゃないですか」
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戸塚啓Kei Totsuka
photograph byKiichi Matsumoto
posted2025/10/16 17:55
ブラジル代表を率いるカルロ・アンチェロッティ監督。5回のCL優勝(史上最多)をはじめ、あらゆるタイトルを手にしてきた世界的名将だ
世界的名将の“誤算”
ブラジルがビルドアップに苦しんでいるのは、日本の選手にも読み取れた。久保は「センターバックのボール保持能力が、そこまで高いわけじゃなかった」と話す。同時に「前半あれだけ引いていた相手が、後半にいきなり出てくるってなったら、どの国も多少は面食らうんじゃないですかね」とも語る。はっきりしているのは、ブラジルは明らかに失点を引きずっており、その間に日本はたたみかけることができた、ということだ。
62分、久保に代わって出場した伊東純也が右サイドを突き、ゴール前へクロスを入れる。ペナルティエリア内のブラジル人選手と日本人選手は同数だったが、ファーサイドの中村敬斗はフリーだった。背番号13が右足ボレーで叩くと、ファブリシオの苦し紛れのクリアもかなわずボールがネットを揺らす。日本が同点に追いついた。
日本に1点差に詰め寄られた時点で、アンチェロッティ監督は3枚替えをしていた。あらかじめ手を打っていただけに、「個人のミスがチームに影響して、それによってチームがバランスを崩した」と言うしかない。
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そして、クライマックスは71分にやってくる。
<続く>

