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「あの大失態からミス連発だ」日本代表戦で歴史的屈辱のブラジル…ジーコと日本通記者が敗因をズバリ「アンチェロッティは責任を問われる」
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沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byAFP/JIJI PRESS
posted2025/10/17 06:01
日本代表相手にまさかの逆転負けを喫し、頭を抱えるブラジルのマテウス・クーニャ
「どこの国も、得点は自国のメリット、失点は自国のミスと考える傾向がある。シュートがGKのほぼ正面へ飛んだから、絶対に防げないボールではない。でも、これも難しいプレーだったのは間違いない」
――日本がセレソンを押し込み続けたこの時間帯について、試合を中継したブラジルのインターネットTVは、「日本は高度な組織力と個人能力を発揮し、セレソンは完全に飲み込まれた」と評していました。
「その通りだね。完全に自信を失っていた」
日本勝利の瞬間、私は深い感動に包まれた
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――その後、ブラジルはエステバン、リシャルリソンら攻撃の切り札を繰り出したが、日本は落ち着いて跳ね返し、14試合目にして、初勝利を挙げた。セレソンが2点差をつけながら逆転負けを喫したのは、111年に及ぶ歴史の中で1940年以来、85年ぶり2度目でした。
「セレソンもチャンスは作ったけれど、日本は組織的でインテリジェンスに富んだ守備で見事に跳ね返した。日本が勝利を掴んだ瞬間、私も大きな喜びを感じ、深い感動に包まれた」
――この勝利は、日本にとっていかなる意味を持つでしょうか?
「とても大きな意味がある。9月の北米遠征でメキシコと引き分けた後、アメリカに完敗を喫し、4日前にパラグアイと辛うじて引き分けた状況で、このような特別な勝利が必要だった。選手たちは大きな自信を掴んだはず。今後、所属クラブでさらに成長し、W杯への準備を進めることができる」
――では一方、敗れたブラジルにとっては?
「結果的に敗れはしたが、この時期に選手をテストすることは間違っていないと思う。ただし、守備陣にミスが続出しての大逆転負けで、ショックを受けたのは否めない。試合後、アンチェロッティ監督が語っていたように、この敗戦を糧としてチームを進化させなくてはならない」
ジーコと記者が指摘した“マネジメントの責任”
――この試合について、ジーコは以下のように語っています。

