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「可能ならロウキを毎日でも投げさせたいさ」佐々木朗希を守護神指名も…ドジャース・ロバーツ監督“采配のナゾ”を現地メディアはどう評価した?
text by

一野洋Hiroshi Ichino
photograph by(L)Getty Images、(R)Nanae Suzuki
posted2025/10/10 06:00
ポストシーズンでも信頼を勝ち取りクローザーの一番手候補となった佐々木朗希。一方でデーブ・ロバーツ監督の采配にはファンから批判の声も
記事は不安定だったトライネンをあえて送り出した采配を“再び試練を与えた”と評し、その結果として生まれた綱渡りの展開を描いている。MLB Networkの番組『MLB Now』での元外野手クリス・ヤングの発言を引用し、こう伝えた。
「もし3点差の9回でササキがブルペンで肩を作っていたなら、普通は彼にマウンドを託す。セーブ機会で、あれほど落ち着いた投球を見せている彼を差し置いてトライネンを選ぶ理由が理解できない」
ロバーツ采配は「慎重すぎる判断」?
ヤングの言葉は、多くの視聴者の感覚を代弁していた。
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記事もまた、「なぜササキではなかったのか」という問いを残しながら、ロバーツの采配を“慎重すぎる判断”として位置づけている。
この論調は日本での多くのファンの声とも一致するだろう。
なぜ、シーズン終盤から安定感を見せてきた佐々木を使わないのか。使わないのなら、なぜ追い込まれた展開で急に起用を決断するのか。一見、行き当たりばったりにも見えるその采配には、疑問の声も多かった。
一方で、現地メディアを眺めてみると、ロバーツの決断を擁護する声も目につく。そこには日米の微妙な価値観の差が見て取れる。
<次回へつづく>

