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「可能ならロウキを毎日でも投げさせたいさ」佐々木朗希を守護神指名も…ドジャース・ロバーツ監督“采配のナゾ”を現地メディアはどう評価した?
posted2025/10/10 06:00
ポストシーズンでも信頼を勝ち取りクローザーの一番手候補となった佐々木朗希。一方でデーブ・ロバーツ監督の采配にはファンから批判の声も
text by

一野洋Hiroshi Ichino
photograph by
(L)Getty Images、(R)Nanae Suzuki
ポストシーズン真っ盛りのメジャーリーグ。多くの日本人選手を擁するロサンゼルス・ドジャースもディビジョン・シリーズで熱戦を続けている。一方で、脆さを見せるブルペン陣の起用法を巡ってはデーブ・ロバーツ監督の采配に賛否両論が飛び交っている。果たして現地では指揮官の思惑はどう報じられているのだろうか?《NumberWebレポート全2回の1回目/つづきを読む》
日本時間10月7日に行われたメジャーリーグのディビジョン・シリーズ第2戦、ロサンゼルス・ドジャースとフィラデルフィア・フィリーズの一戦。
9回、ドジャースが3点リード。誰もが次に見る光景をわかっていた。ブルペンの扉が開き、23歳の右腕──佐々木朗希が歩み出す……はずだった。
だがデーブ・ロバーツ監督は動かない。マウンドに現れたのはブレイク・トライネン。シーズン終盤、信頼を揺らがせていたベテランだった。
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案の定、流れは急変する。ヒット、二塁打、二塁打で失点。点差はわずかに1。球場がざわつくなか、ブルペンでは佐々木朗希が肩を作り始めていた。
采配への疑問…なぜ佐々木を温存したのか?
ここで、当然の疑問が浮かぶ。なぜ、佐々木をイニングの頭から投入しなかったのか?
この“継投のナゾ”を巡って、米メディアの論調は分かれた。『スポーツ・イラストレーテッド』は「ロバーツ監督の“疑問の残る采配”で、ドジャースは9回に危うく試合を落としかけた」と題した記事を掲載。タイトルからして、ロバーツの判断に明確な疑問を投げかけている。

