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ドジャースファンが忘れられない“カーショウの悪夢”…ロバーツ采配は「選手を信頼しすぎている」のか? 米メディアが分析する「指揮官の胸中」

posted2025/10/10 06:01

 
ドジャースファンが忘れられない“カーショウの悪夢”…ロバーツ采配は「選手を信頼しすぎている」のか? 米メディアが分析する「指揮官の胸中」<Number Web> photograph by Getty Images

不調に苦しむドジャースブルペン陣の起用法に批判の声も挙がるデーブ・ロバーツ監督。その胸の内は果たして…?

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一野洋

一野洋Hiroshi Ichino

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 ポストシーズン真っ盛りのメジャーリーグ。多くの日本人選手を擁するロサンゼルス・ドジャースもディビジョン・シリーズで熱戦を続けている。一方で、脆さを見せるブルペン陣の起用法を巡ってはデーブ・ロバーツ監督の采配に賛否両論が飛び交っている。果たして現地では指揮官の思惑はどう報じられているのだろうか?《NumberWebレポート全2回の2回目/最初から読む》

『ロサンゼルス・タイムズ』は、賛否が渦巻くデーブ・ロバーツ監督の継投策への意図を「long game」という言葉で表現した。ポストシーズンを長く見据え、短期的な勝ち筋よりも全体の負荷バランスを優先したという理解だ。

「ディビジョン・シリーズ第2戦でロウキ・ササキを温存した判断は危うく裏目に出かけたが、理にはかなっていた」

 そう題した記事は、ロバーツの慎重な判断を“リスクを取った上での計算された決断”として位置づけている。直接的な擁護の言葉こそないが、記事全体のトーンはロバーツの意図を理解しようとする冷静な分析に近い。

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 もちろんその綿密な計算が、紙一重でもあることも誰もが知っている。それもあって、ロバーツの継投にはいつも同じ批判がつきまとう。

6年前のポストシーズン「カーショウの悪夢」

 2019年、クレイトン・カーショウを引っ張り過ぎてシリーズを落とした“あの夜”の記憶が、LAのファンの頭から消えることはない。

 ワシントン・ナショナルズとのディビジョン・シリーズ第5戦、ロバーツは7回途中から登板させたクレイトン・カーショウを、8回も続投させた。

【次ページ】 佐々木温存のウラにあった「明確な理由」

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