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ドジャース・佐々木朗希23歳の“元チームメイト”が本音「もう“朗希じゃないんだ”と思われることもない…」同い年投手が聞いた“観客のため息”
text by

熊崎敬Takashi Kumazaki
photograph byGetty Images
posted2025/10/11 06:00
ドジャースでは現在リリーフとして出場する佐々木朗希
マウンドで聞こえたため息「観客は多くが朗希目当てで…」
3年前、163kmを投げる怪童の出現を機に、地元の球児が集う港町のチームは一躍注目の的となった。球場や学校周辺が、ただならぬ喧騒に包まれた。
だが物語は、世間が望む結末にはならなかった。県大会決勝のマウンドに佐々木の姿はなく、大会初登板の投手が先発した大船渡は完敗。前日の準決勝で129球を投げたエースを温存する國保陽平監督の采配は、国民的論争を巻き起こした。
ただ和田にしてみれば佐々木が投げなかった決勝は、“自らが投げられなかった決勝”という位置づけにもなる。「仮に決勝で自分が投げていたら、燃え尽きて野球をやめていた可能性がある?」と訊くと、「それは結構あります」と即答した。

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