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「朗希とまた野球をしたい」ドジャース・佐々木朗希23歳が、交通事故に遭った友人に送った“あるメッセージ”…小学生からのチームメイトが明かす秘話
posted2025/10/11 06:02
同級生だけが知る、ドジャース・佐々木朗希(23歳)の優しい一面があった
text by

熊崎敬Takashi Kumazaki
photograph by
JIJI PRESS
佐々希が登板せず、敗れた岩手大会決勝
高校最後のゲームとなった、花巻東との県大会決勝。ベンチで仲間を鼓舞しながら、今野聡太は冷めていく自分の気持ちに気がついた。4回戦で、自分が試合中に肉離れをしたことは受け入れるしかない。だが佐々木が登板せず、打席にも立たないという監督の判断には疑問を抱いた。
「全力で勝ちに行ってるのかな?」
試合前後に説明がなかったこともあり、もどかしさは引退後も尾を引く。ケガが長引いたこともあり、関東で野球を続けるという目標はあきらめ、県内の盛岡大学に進んだ。野球への情熱はすっかり冷め、前々から興味のあったダンスサークルに入ったが、「やっていたのはブレイクダンス。これは違うなと思って、すぐやめました」。それからはもう目的もなく、ただキャンパスに通うだけの日々を過ごしていた。

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