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佐々木朗希“じつは隠し持っている”ナゾの球種…フィリーズ監督・選手が証言「160キロ速球でも、落ちる球でもない」ドジャースのササキを恐れる“ある理由”

posted2025/10/06 17:01

 
佐々木朗希“じつは隠し持っている”ナゾの球種…フィリーズ監督・選手が証言「160キロ速球でも、落ちる球でもない」ドジャースのササキを恐れる“ある理由”<Number Web> photograph by Getty Images

ドジャースのリリーフ陣、その救世主になりつつある佐々木朗希。対戦したフィリーズ打者はどう見た?

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水次祥子

水次祥子Shoko Mizutsugi

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 佐々木朗希が、ドジャース最大の弱点といわれていたブルペン陣を救うクローザーとして、信頼を勝ち取っている。

フィリーズ監督が警戒“ある事実”

 レッズとのワイルドカードシリーズでは10月1日の第2戦で8-4の9回に登板し、1回を無安打無失点、2奪三振の完璧な投球でポストシーズンデビュー。さらにその3日後、強敵フィリーズとのディビジョンシリーズ第1戦で2点リードの9回に登板し、1回を1安打無失点、1奪三振で自身初のセーブを挙げた。ポストシーズン最初の2試合計2イニングで投げた22球のうちフォーシームは14球だったが、そのうち10球が100.0マイル(約161キロ)超え。この剛速球に織り交ぜる、大きく落ちるスプリットを「悪魔の球」と呼ぶ米メディアもある。

 しかしフィリーズが警戒していたのは、そのパワーピッチでもスプリットでもないようだった。

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 ディビジョンシリーズ開幕前日、フィリーズのロブ・トムソン監督は会見の席で佐々木について問われこう答えた。

「非常にいい投手だ。パワーがすごい。基本的には速球とスプリットの投手だが、カットボールをものにしたということを聞いている。ただ、実際にはまだそれを見ていない。打者に挑んでくる投手。短いイニングのビッグアームになる」

メジャーでまだ投げていない“球種”

 トムソン監督の言うように、佐々木はメジャーで一度もカットボールを投げていない。MLB公式データサイト「Baseball Savant」によると、3月の開幕から先発として登板した8試合はフォーシーム、スプリット、スライダーの3球種を使っていた。右肩インピンジメント症候群で5月13日から負傷者リスト入りし、リリーフとしてメジャーに戻った9月24日以降はポストシーズンも含め、使ったのはフォーシームとスプリットだけだ。

【次ページ】 マイナーの試合で試していた…

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