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「ササキだけが “答え”に見えた」クローザー・佐々木朗希はドジャースの救世主か? 米メディアは絶賛…悩めるスコットも脱帽「とんでもないやつだ…」
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一野洋Hiroshi Ichino
photograph byGetty Images
posted2025/10/04 06:00
シーズン終盤からポストシーズンにかけて見事な救援を披露している佐々木朗希。今後はどのような起用が想定されるのだろうか
そんな中、ブルペンの仲間であるスコットは、佐々木の投球を見届けると「That guy is gross(とんでもないやつだ)」と一言。レギュラーシーズンでは抑えを任されていた左腕が、新人の圧巻投球を率直に称えた。
佐々木のボールを受けたベン・ロートベットも「君たちも同じものを見たはずだろ」と記者団に語り、余計な説明を拒んだ。11球のすべてが雄弁に物語っていたからだ。
そして救援左腕のアレックス・ベシアも「俺たちは彼を信じている」と力強く述べ、ブルペン全体に新しい信頼の輪が広がり始めていることを示した。
米メディアは絶賛「ササキだけが“答え”に見えた」
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米メディアの論調も佐々木を救世主とみなしている。
『Yahoo Sports』は「ドジャースのブルペンは予想通り悪かった。だがササキだけが“答え”に見えた」と記し、レッズ戦を境に評価を大きく変えた。『ロサンゼルス・タイムズ』は「佐々木は新クローザーなのか?」と題した記事を掲載し、「彼はチームのブルペン問題を解決したかもしれない。ドジャースはついに9回を託す投手を見つけた。」と報じた。シーズン途中まで失望の象徴だった佐々木が、いまや「救世主」「新クローザー」と位置づけられているのだ。
アンドリュー・フリードマン編成本部長は「彼は我々にとって重要なアウトを取ってくれる存在になる。いつかは分からないが、必ずそういう場面を担う」と語り、デーブ・ロバーツ監督も「私は彼を信頼している。彼は勝敗を分ける場面で投げるだろう」と明言した。

