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「ササキだけが “答え”に見えた」クローザー・佐々木朗希はドジャースの救世主か? 米メディアは絶賛…悩めるスコットも脱帽「とんでもないやつだ…」
posted2025/10/04 06:00
シーズン終盤からポストシーズンにかけて見事な救援を披露している佐々木朗希。今後はどのような起用が想定されるのだろうか
text by

一野洋Hiroshi Ichino
photograph by
Getty Images
ロサンゼルス・ドジャースがシンシナティ・レッズとのワイルドカード・シリーズを制した夜。ドジャー・スタジアムを包んだ重苦しい空気を一変させたのは、ひとりの若き右腕だった。
4点リードで迎えた最終回。その前の8回にリリーフ陣がまたも制球難に陥り、2点を失った。スタンドに漂うのは「またブルペンが崩れるのでは」という不安だった。
だが、その重苦しい空気を切り裂くように、スタジアムに「Bailalo Rocky」のリズムが鳴り響いた。
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ブルペンから佐々木朗希が力強く走り出した瞬間、雰囲気は一変した。そして、3球目に101マイルのファストボールを投げ込むと「ロウキ! ロウキ!」の大合唱が沸き起こる。“伝家の宝刀”スプリットで先頭打者を三振に仕留めると、観客のボルテージは一気に跳ね上がった。
同僚も思わず…「Wowだ。それしか言えない」
MLB公式サイトは最終回の場面を「舞台が整い、ササキはショーを披露した」と描いた。いきなり2者連続で空振り三振に仕留めると、最後はインコースの直球で4番打者を力のないショートライナーに抑え込んだ。シーズン最速となる101.4マイル(約163キロ)を計測し、わずか11球でレッズの上位打線を三者凡退に切って取った。
「Wow。それしか言えない。本当に“Wow”だ」
マックス・マンシーは試合後、衝撃を短い言葉で表現した。続けて「これこそ俺たちに必要なものだ」と語り、救世主の登場を確信した。

