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阪神前監督・岡田彰布がCS制度に“苦言”「これでええと思うか?」「ハードルが低いやろ」独走Vでも厳しい“優勝チームの不利益”とは?「特に野手よ」 

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内匠宏幸

内匠宏幸Hiroyuki Takumi

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2025/10/03 11:30

阪神前監督・岡田彰布がCS制度に“苦言”「これでええと思うか?」「ハードルが低いやろ」独走Vでも厳しい“優勝チームの不利益”とは?「特に野手よ」<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

阪神監督時代の岡田彰布(2023年)。CSを勝ち抜いて日本一になった経験を踏まえつつ、現行の制度に疑問を投げかけた

「日本一を決めるにしてはハードルが低すぎる」

 143試合を戦って、これだけ力の差を見せつけた。それなのに「アドバンテージが1勝って、これでええと思うか?」。さらに、2位が勝率5割を下回る可能性があったことに言及。「そういうことも想定して、制度の見直しが必要になる」とし、具体的な変更案を提示した。

「かつて議題にあがった記憶がある」という“岡田プラン”はセ・パのたすき掛け方式である。セの1位とパの2位。パの1位とセの2位。この4チームが戦い、勝ったチーム同士で日本シリーズを行うというもの。「その場合、同一リーグ同士の日本シリーズになることもあるが、日本一を決めるわけだから問題はないんとちゃうか」と明かす。

 セ・リーグにCS制度が設けられたのは2007年から(04~06年はパ・リーグのみプレーオフを実施)。それ以降、制度の手直しはない。岡田は発足当時からCSには反対の立場を保ってきた。「日本一を決めるにしてはハードルが低すぎる。メジャーリーグのように球団数が多いならわかるが、日本はリーグに6球団。そのうちCSに進出できるのが3球団。2分の1よ。これってハードルが低いやろ」と持論を展開するのである。

「実戦から遠ざかるマイナスは大きい。特に野手よ」

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「このオフ、なにがしかの検討がなされると思うけどな」と予測しているが、その前に、これから始まるCSを見守ることになる。2023年、リーグ優勝からCSを勝ち抜き、日本一にたどり着いた経験はあるものの、短期決戦の難しさはよく理解している。ペナントレースを1位で終えたチームに課せられる“不利益”をどう克服するか。岡田はそれをポイントにあげる。

「実戦から遠ざかるマイナスは大きい。特に野手よ。投手の場合、積み重なってきた疲労を回復させるにはいい期間になるけど、バッターにはつらい。実戦感覚が鈍るというのかな」

 対応策として2023年にはフェニックス・リーグに主力選手を派遣し、実戦感覚を補った。それでも広島とのファイナルステージでは、打線は湿りがちで辛勝続きだったことが思い返される。

 10月15日からのCSファイナル。相手はDeNAか、それとも巨人か。17年前、敗退の責任を背負った藤川が監督で、そして岡田がオーナー付顧問として迎えるCSだ。この巡り合わせもまた「ロマン」ではあるのだが……。

続く

#2に続く
阪神・藤川球児監督が“CS不要論”に待った「絶対にやった方がいい」岡田彰布と正反対…なぜ? じつは強調していた「我々がリーグチャンピオンです」

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