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「ミトマが話したくないと」ブライトン三笘薫の“異変”「左足をひきずって…」取材記者が見た、まさかの2試合連続“取材NG”「ポロリと落ちたテーピング」
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田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph byAFLO
posted2025/10/01 17:15
9月27日のチェルシー戦。三笘薫(28歳)は後半22分までプレー。ブライトンも3-1で逆転勝利したが…
ただし監督の采配に不満を抱いていたのではなく、自身のパフォーマンスに納得していないように映った。交代時は、チェルシーが1点リードの状況。相手に退場者が出ており、アタッカーとしては「さぁ、ここから」というタイミングでの交代だった。責任感の強い三笘にとって、自らのプレーに満足しなかったのは当然のことだろう。
興味深かったのはここからだ。ベンチに腰掛けた三笘の下に真っ先に駆け寄ってきたのは、ブライトンのメディカルスタッフだった。三笘としばらく話し込む姿から考えるに、メディカルチームもファビアン・ヒュルツェラー監督も、三笘の左足の状態があまりよくないことを把握していたのだろう。そう考えると、後半22分という早い時間帯での交代も、足の状態を考慮しての采配だったと思う。
試合終了のホイッスルが鳴ると、その見方はより鮮明になった。アウェイゲームに駆けつけたサポーターに挨拶するため、三笘がふたたびピッチに足を踏み入れた。ところが左足だけスパイクを脱いでおり、その左足を引きずりながら歩いていた。
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数的優位を生かして3−1で逆転勝利したブライトンが得点を挙げるたび、三笘はベンチでガッツポーズを繰り返した。試合後も、とびきりの笑顔を見せていたが、足を引きずる姿は痛々しかった。
「白のテーピングがポロリ…」
ここで、時計の針を冒頭の「試合後の取材エリア」に戻そう。
筆者の前を通り過ぎる際、三笘は両足ともトレーニングシューズを履いていたが、左足だけ靴下を着けていなかった。足を保護する固定ブーツを装着していなかったことから重傷ではないだろうが、やはり左足を引きずりながら歩いていた。
クラブバスに乗り込む直前、三笘のポケットから白のテーピングがポロリと落ちる一コマもあった。チェルシーのスタッフに指摘され、三笘は拾い上げてバスに乗り込んだが、テーピングを持ち歩いていることからも、ここまで満身創痍で戦っている様子がうかがえた。
なぜ2試合連続で取材NGだったのか?
繰り返しになるが、三笘は2試合連続で取材に応じなかった。振り返ると、前節のトッテナム戦では2−0で自軍リードの状況から2−2の同点に追いつかれている。ブライトンにとっては勝ち点3を取りこぼした試合であり、三笘が取材に応じなかったのも理解できた。
