欧州サッカーPRESSBACK NUMBER
「ミトマが話したくないと」ブライトン三笘薫の“異変”「左足をひきずって…」取材記者が見た、まさかの2試合連続“取材NG”「ポロリと落ちたテーピング」
posted2025/10/01 17:15
9月27日のチェルシー戦。三笘薫(28歳)は後半22分までプレー。ブライトンも3-1で逆転勝利したが…
text by

田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph by
AFLO
ブライトンの三笘薫が取材エリアに姿を見せたのは、試合終了から約45分が経過した頃だった。
三笘は下を向いたまま、取材陣に視線を合わせることなく無言で通り過ぎていく。その際に邦人記者が「足、大丈夫?」と聞いたが、サムライ戦士は言葉を返すことなく、そのままクラブバスに向かっていった。
三笘と一緒にやって来たクラブ広報が取材陣の前に立ち寄り、「今日の取材は無しでお願いします。カオルが話したくないと言っている」と説明する。三笘が取材に応じなかったのは、前節のトッテナム戦に続いて2試合連続。筆者は2022年のプレシーズンマッチから三笘を取材しているが、2試合続けて取材に応じなかったのは初めてのことである。筆者は広報に「ブライトンは試合に勝利しました。なぜ、カオルは取材に応じてくれないのでしょうか」と聞いてみると、広報は「詳しい理由はわからないが、おそらく自分のプレーに満足していないのだろう。次の試合で、取材に応じることを願っている」と説明した。
試合後の異変「左足だけスパイクを脱ぎ…」
ADVERTISEMENT
たしかに、9月27日に行われたチェルシー戦は、三笘にとって難しい試合ではあった。
前半はチームの劣勢に押されるように、三笘は攻撃面で存在感を示せず、なかなかパス回しに絡めなかった。思わず目を止めたのはハーフタイムの場面。三笘が選手通路口に引き上げてきたが、歩き方がどうもぎこちない。左足をかばっているように見える歩き方で、前半の時点で何かしらのトラブルを抱えている可能性があった。後半のリスタート時にも異変は見て取れた。日本代表MFは左足だけ足首をクルクルと回し、状態を確かめている様子だった。
それでも後半に入ると、力強いプレーを披露した。
後半8分には前線からプレスを積極的に仕掛け、MFアンドレイ・サントスのトラップが大きくなったところを見逃さずボールをかっさらった。このボール奪取が、相手選手の退場処分を誘発。0−1でリードされていたブライトンに試合の流れを引き寄せた。
そして後半16分には、反発ステップからドリブル突破を仕掛けた。イングランドDFリース・ジェームズを抜いたところで、味方とワンツーで崩し切ろうとしたが、リターンパスが三笘の足元に届かなかった。ただ、ちょうど目の前で三笘の突破を目撃したブライトンサポーターは、大きな歓声を上げた。
その直後、三笘は交代を命じられた。ベンチに戻ってくると、三笘は首を小さく横に振り、交代に納得していないようだった。

