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「ちょっと異常すぎる」プロ野球“バット折れすぎ”問題の真相「根元から真っ二つ、粉々の破片が飛散…」新庄剛志監督も警鐘を鳴らす事故続出の背景 

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小西斗真

小西斗真Toma Konishi

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photograph bySANKEI SHIMBUN

posted2025/09/19 11:11

「ちょっと異常すぎる」プロ野球“バット折れすぎ”問題の真相「根元から真っ二つ、粉々の破片が飛散…」新庄剛志監督も警鐘を鳴らす事故続出の背景<Number Web> photograph by SANKEI SHIMBUN

根元から粉砕されるバット「今シーズンはなぜかバットが折れまくる」異常事態の真相は…

 現行の野球規則では太さ、長さに規定はあるが、重量には下限も上限もない。さしあたってNPBがやるべきは、本当に重量と折れる頻度、折れ方に因果関係があるかどうかの検証と、ある場合の対策を講じることだ。

 折れても飛散を最小限に防ぐために、表面をグラスファイバ―加工する技術は各メーカーはもっている。飛距離や反発力に大きな影響がないのなら、導入を検討すべきだろう。それでも観客や選手の安全が担保できないのなら、新庄監督が言う「バット変えないと」ということになる。

木製バットの厳しい先行き

 今シーズンは先行するアメリカ製に押される形で、国内でも牛骨バットの製造と使用が解禁された。続いて開幕前後にはMLBからいわゆる「魚雷バット」が上陸。大いに話題となった。

 ある意味で2025年は「バットの年」。その締めくくりにはあまり好ましくない話題だが、そもそも木製バットは森林を伐採して製造しているわけで、環境保護の観点からも先行きは厳しい。少なくとも曲がり角にさしかかっているのは明白で、のちの野球史には2025年が分岐点として記されるかもしれない。

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