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甲子園の風BACK NUMBER
なぜ“甲子園決勝進出”の日大三から「U-18侍ジャパン」に選出ゼロ? 沖縄W杯で感じた“納得の理由”「選考で最大のポイントとされるのは…」
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沢井史Fumi Sawai
photograph byJIJI PRESS
posted2025/09/08 11:02
野球のU-18日本代表監督を務める小倉全由。もとは日大三を率いた名伯楽だが、古巣からは選手ゼロ。果たしてその理由は?
今年の開催地の沖縄県は、夏の甲子園で沖縄尚学が優勝したことで野球熱が高まっており、2日に行われた沖縄県選抜チームとの壮行試合では満員の観客が詰めかけ大いに盛り上がった。
そこで、毎年気になるのは、どういった基準でU-18日本代表チームの選手が選考されているかだ。
代表チームの選考は、監督、コーチらチームの首脳陣を中心に、選考委員となっている関係者らが、昨年の国際大会終了直後の秋を機に全国の情報を集めることから始まる。
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公式戦を中心に秋季都道府県大会、地区大会を現地で視察し、状況によっては目的の選手を見るために学校での練習や対外試合に出向くこともある。
なぜ甲子園「決勝進出チーム」から選出が少ない?
まず、今夏の甲子園で優勝した沖縄尚学(沖縄)、準優勝した日大三(東京)の2校から選考されたのは沖縄尚学のエース・末吉良丞(2年)のみだったことに疑問を抱く人もいるだろう。
なぜ、シンプルに最も評価が高そうな2校からの選出が少ないのだろうか?
<次回へつづく>

