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「ちょっと泣きそうになりました」ダルビッシュ有を感激させた“悪役”マチャドの執念ヘッドスライディング「ドジャース追撃を諦めない」パドレスの本気度 

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山田結軌

山田結軌Yuki Yamada

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posted2025/09/08 11:01

「ちょっと泣きそうになりました」ダルビッシュ有を感激させた“悪役”マチャドの執念ヘッドスライディング「ドジャース追撃を諦めない」パドレスの本気度<Number Web> photograph by Getty Images

ドジャースとデッドヒートを繰り広げるパドレスを引っ張るダルビッシュ。その貢献はマウンド上だけにとどまらない 

 パドレスとドジャースが所属するナ・リーグ西地区の優勝争いは、近年特にデッドヒートを繰り広げている。順位争いが激しくなる9月。しかし2チームはまさかの不振に陥っている。ドジャースは9月7日時点で5連敗、パドレスも6日まで5連敗。ゲーム差を広げ首位固めに入るはずのドジャースはもたつき、一方のパドレスも一気に逆転首位に立つチャンスを逃している。ロサンゼルスとサンディエゴ、それぞれのファンはフラストレーションのたまる日々を過ごしているはずだ。

 パドレスは、7月末のトレード期限までにパドレスは有望株選手を多数放出し、合計22選手が動く5件のトレードを成立させた。その時点では3ゲーム差で追う2位。AJ.プレラーGMは出来得る限りの手を打ち、勝負に出た。フロントは編成面でベストを尽くした。現場の選手たちよ、あとは頼む。そんなメッセージが込められていた。

40歳目前「変化も楽しみながら…」

 悲願の地区制覇を狙う。ダルビッシュは、右肘の負傷再発を防ぎながら、日々の調整に努める。戦う相手は、打者だけではない。重ねる年齢と、時の流れもまた。

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「人生は本当に早いなと思う。もう来年40(歳)なので。考えるところもありますけど、体も色々と変化はしてきていますから、相手と戦うだけじゃなくて、登板間は自分との戦いも色々とある。そういう変化もありますけど、それも楽しみながらできてはいる」

 昨季ワールドシリーズ覇者であるドジャースは、過去12年で11度の地区優勝を果たしている。パドレスは王者の牙城を崩し、2006年以来19年ぶり6度目の地区V、そして1969年の球団創設以来、初めての世界一を狙う。

 レギュラーシーズンでの両球団の直接対決はもう、ない。激しさを増すデッドヒート。ダルビッシュとマチャドのパフォーマンスが、サンディエゴの10月に強い影響を与えることは間違いない。〈前編も公開中です〉

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