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「ちょっと泣きそうになりました」ダルビッシュ有を感激させた“悪役”マチャドの執念ヘッドスライディング「ドジャース追撃を諦めない」パドレスの本気度

posted2025/09/08 11:01

 
「ちょっと泣きそうになりました」ダルビッシュ有を感激させた“悪役”マチャドの執念ヘッドスライディング「ドジャース追撃を諦めない」パドレスの本気度<Number Web> photograph by Getty Images

ドジャースとデッドヒートを繰り広げるパドレスを引っ張るダルビッシュ。その貢献はマウンド上だけにとどまらない 

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山田結軌

山田結軌Yuki Yamada

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 昨季ワールドシリーズ覇者のドジャースとデッドヒートを繰り広げるサンディエゴ・パドレス。ダルビッシュ有と、マニー・マチャドという投打のリーダーが示す、19年ぶりの地区優勝への思いとは――。〈全2回の後編/前編も公開中〉

 8月22日のドジャース戦。パドレスは首位に1ゲーム差の地区2位で3連戦を迎えた。首位攻防の第1戦、ダルビッシュは6回1安打1失点の好投で勝利。マチャドは1点を追う4回1死二塁でセンター前に同点タイムリーを放った。

 ダルビッシュが胸を熱くしたシーンは、2−1の8回2死三塁だ。マチャドが遊撃右へ強いゴロを放った。センター前に抜ける3点目のタイムリーヒット。そう思われたが、ムーキー・ベッツがダイビングキャッチし、好送球のファインプレー。マチャドは日本の高校球児のように一塁にヘッドスライディングした。

チームリーダーが示した執念

 アウトにはなったが、チームリーダーが示した執念にダルビッシュのみならず、チーム全体の士気が上がった。普段は内野ゴロや高く打ち上げたフライでは、全力疾走しないことも多いマチャド。怠慢にも映りかねないプレースタイルだが、それは「マチャドだから」という不思議な空気で許容されるのかもしれない。しかし、それも勝負どころではすさまじい気合いと集中力で結果を出してきたからこそ。

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 ダルビッシュは試合後に心境をこう明かしている。

「やっぱりこのチームを背負っていますし、ああいう感じですけど、やっぱり本人なりに一生懸命頑張って引っ張っている。ああいうヘッドスライディングを見た時、ちょっと泣きそうになりました、自分は。どんどん成長しているところが僕からも見えるので、同じチームにいて、そういう姿を見られるのは本当に嬉しいです」

【次ページ】 「あのプレーはもう無理かも」

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