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「ここに入れ!」39歳のダルビッシュ有が洗濯カゴに入れられて…日米通算204勝達成で主砲・マチャドが仕掛けた「ケチャップまみれ」祝福秘話
posted2025/09/08 11:00
ダルビッシュとマチャド、2人の関係は特別だ
text by

山田結軌Yuki Yamada
photograph by
Getty Images
右肘の負傷から7月に復帰したサンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有投手。8月16日に39歳になった右腕の貢献はマウンド上だけにとどまらない。主砲でありチームリーダーのマニー・マチャド内野手と支え合いながらチームを牽引している。ドジャース追撃を目指す2人のリーダーの知られざる絆とは――。〈全2回の前編/つづきを読む〉
長いトンネルから抜け出した。マチャドは打球の落下地点を目で追わず、一塁ベースの手前でベンチにいたダルビッシュを指差した。8月20日、サンディエゴでのジャイアンツ戦。主砲の19試合ぶりの一発の陰には、盟友のアドバイスがあった。
不振脱出をアシストした「作戦会議」
ダルビッシュが明かす。
「先発がループだったので、何(の球種を)狙ってんの?って言ったら、この球を狙っているって。(ループが投げている)マイナーの試合を全部、僕見たんですよ。だから、このピッチャーはどこにどの球を投げていて、どこのコースでどこにダメージ(失点や失投)が出ているから、こういう風にアプローチした方がいいよ、って伝えたんです。そうしたら、(マチャドが)そのまま打ってホームランだったので」
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先発右腕のランデン・ループはメジャー2年目の26歳。3ボールから、捕手は外角にミットを構えたが、91マイル(約146km)のシンカーが抜け気味に甘く入った。2人の作戦会議は大成功。試合前時点で8月は17試合でわずか2打点。本塁打が出ていなかった主砲の不振脱出をアシストした。

