「赤外線透過カメラで盗撮されたことも」ビーチバレー“小学生から大学生まで”指導する現場の本音とは…佐伯美香が語る、競技環境の未来 

「もっと環境をよくしていきたいですね」

　競技環境を向上させていくために、佐伯は他のビーチスポーツとのタッグも必要だと語る。

「ビーチスポーツにはビーチバレーだけではなく、ビーチテニス、ビーチサッカー、フレスコボールなどいろんなスポーツが存在します。ビーチスポーツの振興に携わってきて、近年では少しずつ需要が増えてきたと感じています。ビーチバレーだけでは難しくても、ビーチスポーツの拠点となる総合型のビーチ施設であれば、興味を持ってくれる地域や自治体も出てくるかもしれない。今後、環境が整っていく可能性はあると思います。それを足がかりにして、もっと環境をよくしていきたいですね」

　佐伯は「自分は恵まれていた」と過去を振り返る。だが、周囲を動かし「恵まれていた」環境を作り上げたのは佐伯自身。周囲が描いてきた夢を実現してきたのも佐伯自身だ。

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「自分がやりたいと思っていることを無意識に周りに言っているみたいで……。転向するときも完全に決まったわけではないのにそれが新聞に出て。でも、そこで公に出たからすんなり会社を辞められたと思うし。現役復帰のときもちょっと戻ろうと思っているんです、と関係者に話したら、なぜか新聞に載ってやらざるをえない状況になって（笑）。だから口に出すことは大事やなって思います」

　あっけらかんと話した穏やかな笑顔の裏には、一度決めたらやり切る芯の強さは健在。いま掲げている目標も、実現するまできっと満足しないだろう。それが佐伯美香の性分だ。

《インタビュー第1回、第2回、第3回も公開中です》

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