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「優勝したぞー!」北陽・伊藤さおりが語るアスリート夫からの“プロポーズ”「はねトびが終わった翌年に妊娠が…虻ちゃんも同じタイミングでした」
posted2024/12/05 11:04
text by
田中夕子Yuko Tanaka
photograph by
JIJI PRESS
かたや、人気芸人。かたや、バレーボール選手。
まるで違う環境に生きる2人のコミュニケーションは、もっぱら電話だった。
「私は東京に住んでいて、彼は静岡。お互い忙しかったのでほとんど会えませんでした。そもそも、環境が全く違うし、(相手が)どんな生活を過ごしているかもよくわからない。お互いに、外から見えている景色と中で見えるものは違う世界にいるので、私は彼の仕事に対してあれこれ言わなかったし、彼も言わない。ただ、付き合いだしてから結婚して今に至るまで、夜、電話を欠かしたことはないかもしれないですね」
「キャラで結婚願望があると話していたけど…」
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北陽の“伊藤ちゃん”として人気を博した伊藤さおりさんは、『はねるのトびら』だけでなくお笑いライブ、テレビやラジオの収録に追われる日々を過ごしていた。5歳年下の篠田歩さんと交際が始まったのはちょうどこの頃。交際し始めてから間もなく、篠田さんは東レアローズ(現・東レアローズ静岡)の主将に就任した。気迫と闘志溢れるプレーや振る舞いで、チームにとって絶対的な精神的支柱とも言うべき存在として君臨し続けた。
「北陽のカワイイほう」と言われることも多かった伊藤さんは、恋愛を語るバラエティ番組にも多く出演していた。その場では彼氏の話もしていたし、結婚願望を滲ませていたが、本音は少し違った。
「(結婚願望は)あるにはありましたけど、結婚するとネタにされるだろうなとも思っていたし、結婚したいと思うよりも『今は仕事を頑張る時だ』という意識のほうが強かったですね。彼も『優勝するまで結婚しない』と宣言していたので、私も仕事に夢中で、実際はそれほど現実的に結婚を考えていたわけではないんです。むしろ私の設定されたキャラクターを考えた時に、恋愛の話をすれば盛り上がるから話す、という感じで。当時は仕事があっても、いつまでもこの状況が続くわけではないとわかっていたし、そういう意味で勝負時と考えていました。ここが頑張りどころだ、と仕事に夢中でしたね」