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獅子の遺伝子BACK NUMBER
杉山遙希「思い描いた姿より遅れをとっている」横浜高の甲子園エース→西武ドラ3左腕の現在地…工藤公康と同じ「背番号47」目下の課題は…
text by

市川忍Shinobu Ichikawa
photograph byNumberWeb
posted2025/09/02 11:03
ライオンズの次代のエースとして期待を担う杉山遙希
「他球団の同級生の選手も今シーズンはかなり活躍していて、それに対して自分も焦りを感じるんですけど、まずは自分が今できることを、しっかり練習することが大事だと思っています。もちろん今すぐ活躍したい気持ちはありますが、焦らずやっていきたいと思っています」
目下の課題はストレートの球速アップだとか。
「高校時代から球速がずっと課題だったので、どうやってスピードをアップするかということを考え続けています。高3になって少し球速がアップして、それをきっかけに『プロで勝負できるかな』と思えるようになったので……」
球速が伸びたきっかけ
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杉山が高校2年生の冬、横浜高校の野球部にトレーナーとして豊島和城氏が就任。自身も野球経験者で、投手だった経験を生かして、治療の他に技術面の指導も担当するようになった。
ウェートトレーニングの重りよりも、軽い負荷をかけたトレーニングなどを指導してもらううちに球速が伸びたと杉山は語る。
「豊島トレーナーは同じ左腕で、野球経験があるので、左腕投手の体の使い方なども指導してくださいました。豊島トレーナーに出会ってから、自分の投球がガラッと変わったという手応えもあります。昨シーズンのオフ、自主トレのときにも豊島さんにお世話になったのですが、豊島さんは今の自分に合うトレーニングを勧めてくれます。
今僕は19歳で、大学に行っていたら2年生。今はまずは土台作りが大事だと言われています。何より豊島さんも同じ左ピッチャーだったので、左腕のちょっとした感覚的なことも質問できる。すごく納得できて、信頼しています」


