「京都国際がオリックスの曲を…なぜ？」「高知中央アルプスが“よさこい会場”に」甲子園で話題“ビックリ応援”に密着…母が息子に絶叫「愛してるー！」

「大谷翔平の応援歌を使用」アイデア満載の小松大谷

　開幕試合に登場した小松大谷（石川）。

「跳べ！　大谷！　夢の向こう側へ」

「かっ飛ばせ大谷！」

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　同校のアルプススタンドから何度も流れたチャンステーマは、日ハム時代の大谷翔平応援歌。歌詞も変えずにそのまま使い、大谷が学校名なので何の違和感もなく、しっくりとハマっていた。

　3台のスーザフォンには「大」「谷」「!!」のカバーが。野球応援に欠かせない低音楽器のスーザフォンは、音の出る「ベル」というパーツの面積が大きいため、学校名のカバーをかけることで抜群のPR効果を発揮する。同校のスーザフォンは3台で、カバーを「小」「松」「大」「谷」とするには1台足りない。「大」「谷」だけでは1台あまる。このような字あまりの場合、校章や何らかのイラストを入れるというパターンが多く見られるが、小松大谷は斬新な「!!」を採用。視覚的にもまるで大谷翔平の応援と見紛うばかりだが、応援歌もスーザフォンも、「大谷」とつく校名ならではのアイデアが満載のアルプス席だった。

「大」「谷」「!!」小松大谷のスーザフォンカバー　©Yukiko Umetsu

“中毒性高め”な開星のオリジナル応援曲

　今夏初披露の、開星（島根）オリジナル応援曲『KAISEI☆GONG（開星GONG）』。不安を煽る怪しげな曲調と、高速テンポのBPM180というミスマッチさが、何ともクセになる魅力を醸し出している。威圧感のある応援曲は、わりとゆったりとしたテンポが多いが、これだけ速いのはなかなかないのではないだろうか。

　吹奏楽部顧問・長島篤哉氏が作曲した同曲は、まず野球部から「このタイトルの曲を作ってほしい」とリクエストが来たという、「タイトルありき」の珍しいパターンだ（通常は、曲が完成した後にタイトルを考えることが多い）。

　初めて野球応援曲を作ることになった長島氏は、広島カープや中日ドラゴンズなど、プロ野球のチャンステーマを徹底研究。「気持ちが奮い立つような曲調を」と試行錯誤し、「長調から転調して短調に移行する」という独特のメロディが誕生した。

「完成した曲を野球部に聴かせたら、一発で『かっこいい！』と大変好評で、ホッとしました」（長島氏）

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