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広陵高“甲子園史上初”開幕後の不祥事による出場辞退…その時、果たして現場で何が起きていたのか? 緊迫の3連続会見「全内幕」を現地ルポ
posted2025/08/13 17:01
野球部の甲子園出場辞退について記者会見する広陵高校の堀正和校長
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
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JIJI PRESS
当初は「粛々と全力を尽くすだけ」と語っていたが…
甲子園初戦の北北海道代表・旭川志峯との試合を制した際、広島代表・広陵高校監督の中井哲之は「粛々と全力を尽くすだけなんで」と、2回戦以降の戦いに向けた意思を示していた。
それだけに突如、広陵が下した決断は、急展開といえた。
予定されていた4試合全てが雨天順延となった8月10日。今年1月に発生した不祥事を巡る一連の騒動を受け、大会本部が広陵の2回戦以降の出場辞退を発表した。
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関係者が騒然とする中で、この日の午後、出場辞退までの経緯を説明する会見が西宮市で立て続けに行われた。
13時には広陵高校の堀正和校長と広陵学園の浅田哲雄事務局長が、報道陣の前に立つ。
広陵側が出場辞退を決断した理由について、SNSなどでの誹謗中傷が大会運営に大きな影響を与えてしまうこと。そして、一般生徒が登下校の際に危険な目に遭う可能性があり、実際に寮の爆破予告もあったこと。生徒や教職員、地域の安全を確保することを最優先するとした上で、これらの経緯から同校は前日の9日夜に緊急理事会を開き、出場辞退を決めたという。
理事には中井も名を連ねるが、決議には参加しなかった。チームには学校側から連絡し、部長の中井惇一から選手たちに「辞退」の経緯が伝えられた。そのまま選手たちは10日の午前中に宿舎を離れ、広島に帰ったという。
長い高校野球の歴史の中で、史上初めてとなってしまった「開幕後の不祥事による出場辞退」。運営側の動揺を体現したかのように、そこから矢継ぎ早に会見が続くこととなったのだが、その狂騒曲の模様は本編でさらに詳しく描かれている。
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この文章の本編は、以下のリンクからお読みいただけます。
