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「握手を拒否する選手はうちにはいない」のに…“握手拒否”がトレンドに? 広陵高「甲子園辞退問題」で感じたSNS時代の“ファクト”の重要さ

posted2025/08/11 07:31

 
「握手を拒否する選手はうちにはいない」のに…“握手拒否”がトレンドに? 広陵高「甲子園辞退問題」で感じたSNS時代の“ファクト”の重要さ<Number Web> photograph by Genki Taguchi

広島・広陵高の甲子園出場辞退を受け、会見する寶馨大会副会長(左)と角田克大会会長

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田口元義

田口元義Genki Taguchi

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 連日盛り上がりを見せる夏の甲子園。一方で、今年は広島・広陵高が一連の暴力事案に関する問題から、初戦を終えてまさかの出場辞退という結末となった。史上初となる「大会開幕後の不祥事による出場辞退」を受け、現場はどんな空気につつまれたのか。現地取材の記者がその様子をルポする。《NumberWebレポート全2回の2回目/最初から読む》

広陵高の辞退発表後…矢継ぎ早の会見

 初戦を勝利で終えていたにもかかわらず、まさかの2回戦以降の出場辞退を発表した広島・広陵高校。8月10日の13時から開催され、30分弱で終了した同校の会見からおよそ1時間後の14時30分には、大会本部からも一連の騒動に関する説明がなされた。

 広陵高校が1月に起こした不祥事に際し、3月に高校側へ「日本高等学校野球連盟会長名による厳重注意」を勧告したこと。被害生徒と加害生徒、その関係者を守る意味でも「『注意・厳重注意および処分申請等に関する規則』では、注意・厳重注意は原則として公表しない」ことなど、学生野球憲章に則って対処したことを改めて述べた。

 その上で、広陵の甲子園出場に「変更はない」と声明を出してきたことへの理解を求めた。

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 広陵高校と大会本部の会見に集まった報道陣はおよそ50人。さらに16時30分から開かれた、大会会長で朝日新聞社社長の角田克、大会副会長で日本高野連会長の寶馨による会見では、100人ほどまでに増えた。

【次ページ】 高野連会長は「対処しようがなかった」

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