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「対立構造になってごめん」即和解の香川真司と内田篤人…“SNSが知らない”高校からの友情「あの時シンジはスゴかった」旧知記者が見聞きした話
posted2025/07/27 11:00
シャルケとドルトムント時代の内田篤人と香川真司。高校時代から2人を知る記者が見た関係性とは
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了戒美子Yoshiko Ryokai
photograph by
VI-Images/Getty Images
先週末のことだった。SNSを眺めていると、見知った名前が絡んだ騒動が飛び込んできた。サッカー元日本代表DFの内田篤人さん(以下、敬称略)の発言に対して、MF香川真司がSNS上で苦言を呈していた。そこに多くのコメントがつき、拡散されるとともに“まとめ記事”のようなものも作られていた。彼らのピッチでのパフォーマンスをメインに取材してきた筆者にとっては当初、どう捉えて良いのかわからなかった。
「不快な思いを…申し訳ない」内田は香川に謝罪
騒動から4日後、内田は都内で行われた日本乳業協会のプロジェクトのイベントに出演した。イベント終了後、取材に応じ一連の出来事に関して、報道陣の質問を受けた。
騒動の流れをあらためて振り返るとこうだ。
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香川が20日、自身のXでDAZNの『内田篤人のFOOTBALL TIME』にDF冨安健洋が出演した回の動画をリポストし、〈こういう言われ方をするのは俺は好きではない〉と引用ポスト。さらにもう一本別に〈現役を引退し言葉を発する仕事につくのであればアスリートへのリスペクトは持つべきだし、自分の考えや、自分のサッカー人生を小馬鹿にするような言動をされるとすごく残念に思う〉とした。
内田は、香川の発信を知った直後に電話で連絡を入れたがその時はつながらず。折り返しを受けた際に、「不快な思いをさせてしまって申し訳ない」と香川に謝罪した。その際に香川からは「(自分が)いないところで言われたのは残念だった」と反論の余地のない場所での出来事に、遺憾の意を示された。
「和解」は想像より迅速に行われていた
それとともに「(OB、評論家を含めた)サッカー界全体のことを思っての提言だった」と今回の内田の件に限った話ではなく、メディアでのサッカーの取り上げられ方を含めた全体への意見表明であったと説明があった。さらに「(香川と内田の)対立構造になってごめんね」と内田の立場への理解も示していたという。

