「このチームには何を起こすかわからないワクワク感がある」頼れる兄貴分・DeNA京田陽太31歳の阪神追撃への献身「追われる方も不気味なはず」 

　プロ2度目の先発登板だった経験に乏しい小園にとってこれ以上ない京田の言葉であり、結果、腹をくくってボスラーを攻めることができたと語っていた。そのことを京田に伝えると「マジっすか。それはよかった」と、頼れる兄貴分は笑顔を見せた。

小園の感謝の言葉を聞いた京田は表情をゆるめた　©NumberWeb

生え抜きのような頼れる兄貴分

　選手が力を発揮しやすくする環境を作ることも、自分にとっては大事な使命だと京田は思っている。

「僕ぐらいの年齢になったら、自分のことはやって当たり前。あとはチームがどういう方向に進むべきか考えないといけないんです」

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　そう語る京田からは、生え抜き選手のような地に足が着いた信頼感が漂っていた。

苦しいチーム状況で阪神を追うには京田の活躍が欠かせない　©Naoya Sanuki

　さて現在、首位の阪神を追うDeNAではあるが、ゲーム差は開いてしまったものの京田は目を輝かせポジティブに言う。

「もちろん追う方も大変なんですけど、追われている方も不気味だと思うんです。一つひとつしっかりと勝っていけば、可能性というか、このチームだからこそなにを起こすかわからないワクワク感とか期待感があるので、僕自身すごく楽しみにしているんです。あとはキャプテンの牧（秀悟）がすごい頑張っていて、本当に大変だと思うので、少しでも心のより所になれればなって思っています」

　戦う選手から“ワクワク感”“期待感”というワードが出てくるのは心強いことであり、京田のチームへの愛と希望が伝わってくる。悲願のリーグ優勝へ、諦めることのない灼熱の季節の戦いは、これからもつづいていく。