酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
大谷翔平31歳「じつは投手復帰後の打率.203」160キロ+防御率1.00だが…“打撃下り坂”の懸念「ロバーツ監督とドジャースは初の二刀流運用だけに」
text by

広尾晃Kou Hiroo
photograph byJamie Squire/Getty Images
posted2025/07/19 06:00
投手として復帰後、短いイニングでの好投が続く大谷翔平。ただ打撃成績を見ると?
〈菅野智之/オリオールズ〉
18試7勝5敗0S99.1回107安19本22球59振 責49率4.44
7月10日メッツ戦6回4安0本3球2振 責3(99-60)〇
ア・リーグの平均防御率は4.33、菅野はこれを上回ってローテを維持すれば、期待に応えたといえるだろう。依然として7月末のトレードの可能性があるが、どこで投げても持てる力を発揮してほしい。
〈千賀滉大/メッツ〉
14試7勝3敗0S77.2回55安4本33球74振 責12率1.39
7月11日ロイヤルズ戦4回4安0本2球4振 責0(67-42)
ADVERTISEMENT
6月12日に右太ももを痛めIL入りして1カ月で復帰。4回で降板したが、ナ・リーグ東地区で激しい首位争いをするメッツとしてはエース千賀に期待がかかる。
〈菊池雄星/エンゼルス〉
20試4勝6敗0S113回106安14本49球115振 責39率3.11
7月12日ダイヤモンドバックス戦5.2回6安2本1球5振 責3(93-67)〇
一度も戦線離脱することなくローテを維持、オールスターにも選ばれた。勝ち星は上がっていないが、彼にもキャリアハイの期待がかかる。
小笠原に前田、青柳…トレード期限に正念場が
〈今永昇太/カブス〉
12試6勝3敗0S 68回47安11本16球48振 責20率2.65
7月13日ヤンキース戦7回2安1本1球6振 責1(91-55)〇
復帰3試合で2勝1敗、イニング数も伸び、安定感もありローテの中心になりつつある。
〈ダルビッシュ有/パドレス〉
2試0勝1敗0S8.1回8安0本6球7振 責6率6.48
7月12日フィリーズ戦4.2回5安0本3球2振 責4(83-46)
復帰2試合目で、まだ試運転の印象だが、多彩な変化球は健在。ここから投球の組み立てを考えていくことになろう。
〈松井裕樹/パドレス〉
39試2勝1敗1S35.2回33安6本18球38振 責20率5.05
7月11日フィリーズ戦0.1回0安0本1球0振 責0(7-3)
7月12日フィリーズ戦0.1回1安0本0球0振 責0(7-6)
6月後半以降、打ち込まれる試合が増えていたが、ここ2試合は1アウトを取るだけの登板となった。チームの信頼を回復できるか。
〈小笠原慎之介/ナショナルズ〉
2試0勝1敗0S6.2回11安1本1球4振 責7率9.45
7月12日ブルワーズ戦4回4安0本1球2振 責3(56-34)
解体モードになりつつあるナショナルズで2試合先発したものの、7月13日にAAAロチェスターに降格。7月末のトレード期限までに結果を出したいところ。
〈前田健太/カブス〉
7試0勝0敗0S8回9安1本6球8振 責7率7.88
5月1日にDFA(実質的な戦力外)に。カブスとマイナー契約を結ぶ。AAAアイオワカブスでは、10試合2勝4敗45.1回 率7.35。7月末に迫るトレード期限でMLB球団からオファーがなかった場合にどうするか、決断の時だ。
マイナー契約フィリーズ傘下AAAリーハイバレーの青柳晃洋は、7月11日、今季2度目のディベロップメント・リスト入り。AAリーディングファイティンで投げる。7月10日の登板は3回を投げて自責点5と浮上の兆しはない。マリナーズ傘下タコマをFAになった藤浪晋太郎はDeNAに、同じく乙坂智も巨人に日本球界復帰が決まった。〈メジャー特集:つづく〉

