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「巨人かヤクルトにトレードを」「ダメに決まってるだろ」中日監督と亀裂…山崎武司が“4億5000万円契約途中”で電撃トレード志願の真相
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byJIJI PRESS
posted2025/07/10 06:00

2000年のオールスターでMVPを獲得した山崎武司(中央)。それ以降の野球人生は波乱万丈だった
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オープン戦から不調が続き、開幕から1カ月で二軍落ち。山田監督への不信が募る中、7月のある試合で亀裂が決定的となる。チャンスで三振した山崎に対し、試合後に山田監督が報道陣に「チームを奈落の底に落とす選手がいる」とコメントした。
「もう、この人とは信頼関係を築けないと思いました。言いたいことがあるなら、直接伝えてほしかった」
「巨人かヤクルトに」「ダメに決まってるだろ」
3年で推定年俸4億5000万円の契約は2年を残していたが、山崎は異例の“トレード志願”。翌2003年1月、オリックスへのトレードが成立した。中日を去る際、ロッカーを片付けると山崎は涙を抑えられなかった。
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そんな山崎だが、トレードの経過について――当時の編成担当・井出峻とかわした会話をこんな風に明かす。
「できればジャイアンツかヤクルトに行きたいです」
「同一リーグはダメに決まっているだろ」
山崎はそのほかにも本編で「オリックスと中日間での“年俸条件の裏話”」、さらに移籍先での監督との衝突や、戦力外になった後“楽天に拾われた経緯”についても、あけすけに語っている。〈つづく〉

