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カーショー大記録達成のウラに“ドジャースの絆”「スーパー感謝してる」試合後に明かした“フリーマンの気遣い”…イチローさんと共通した「感謝の中身」
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笹田幸嗣Koji Sasada
photograph byGetty Images
posted2025/07/07 17:40
3000奪三振の大記録を達成し、ベンチで大谷翔平らドジャースのチームメイトと喜びを分かち合ったカーショー
試合後の会見でカーショーは何度、『感謝』という言葉を口にしただろうか。5回を終え92球。6回のマウンドに上がった際に起った大歓声は、3度のサイ・ヤング賞、MVPも受賞した彼にとっても特別だったという。
「あれは僕にとって特別な瞬間だった。あの観衆の大喝采は絶対に忘れられない。今日一日、本当に三振を取るのに必死だった。初回から球数が多く、僕に付き合ってくれた監督にも感謝している」
カーショーを支えた“フリーマンとの絆”
カーショーは続けた。
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「本当に今夜はチームメイトにスーパー感謝している。チームメイトにも(試合後のクラブハウスで)言ったんだ。『個人賞も素晴らしいけど、一緒に祝ってくれる人がいなかったら意味がない』ってね。コーチ、ストレングス・スタッフ、トレーニング・スタッフ、フロント・オフィス、みんなが僕のために喜んでくれた。ただ、ただ、最高だよ。彼らは僕と一緒にいてくれた。素晴らしい夜だった」
中でも、カーショーにとってはフレディ・フリーマンの日々の気遣いが心に響いたという。
「3000へのカウントダウンは思ったほど早く進まなかったが、彼は僕にそれをいつも思い出させてくれた。彼は僕のことを気にかけ、喜んでくれ、理解してくれている。ロッカールームにいる野球選手という仲間は、誰よりもそういうことを一番理解している。彼らは物事がうまくいっていないときのことがわかるんだ。何かを経験したときや、何か特別なことをしたときに、それを共有することができる。だから、自分のやっていることを気にかけてくれる仲間がいるというのは、本当に素晴らしいことなんだ」
そして、その思いを完結してくれるのはファンの存在。それが大きいという。
「何よりもファンの反応が特別だった。結局のところ、個人的なことを特別なものにするのは周りの人たちなんだ。だから、そのことにとても感謝している」

