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大谷翔平の舞台裏:ドジャース異聞BACK NUMBER
大谷翔平が投手復帰後に明かした“一つの誤算”…ドジャース番記者「今までにない異常な注目」そのウラで、大谷が充実感をのぞかせた“試合直後の7分間”
text by

斎藤庸裕Nobuhiro Saito
photograph byAFLO
posted2025/06/21 11:04
現地6月16日、じつに663日ぶりの登板となった投手・大谷翔平
試合後の“7分間”で大谷が語った言葉
ロバーツ監督は、大谷の二刀流復帰を「ファンみたいな感じで見ていた」という。おそらく、同じような感覚を抱いた選手らもいただろう。メディアの1人としては、過度に感情移入をしないよう冷静に見ることを心がけた。だが正直、できなかった。1度目の右肘手術から投手復帰でマウンドに上がった20年7月26日のアスレチックス戦では、1死もとれずに終わっていた。その時の記憶が消えず、不安もあったが、ワクワクしながら一挙手一投足に見入った。
最後に、しっかり確認したかったのは試合後の表情だ。約7分間の囲み取材。終始、明るかった。したたる汗とともに、充実感も漂っていた。「今日投げ終えて、また次も投げられそうな雰囲気があることがまず、1歩前進かなと思います」。初めて、二刀流の舞台となったドジャースタジアム。大谷本人も含め、あふれ出る熱気が充満していた。
