プロ7年目の初勝利も「勝ち星より40試合以上登板を」DeNA “育成の星“宮城滝太は「山﨑康晃さんの人間性」「バウアーのカーブ」を参考に成長中 

山﨑康晃の人間性に触れたくて

「きっかけは、ヤスさん（山﨑）のプロ野球選手としての姿勢や人間性に触れたいという思いでした。ファームにいたときヤスさんは僕に限らず、いろいろな選手に前向きな言葉やアドバイスを送ってくれていたんです。

　でも考えてみればファームにいるということは、ヤスさんの状態もよくないということですよね。そんな状況にもかかわらず声掛けをしてくれる姿に興味を持ったんです。それにプロとして10年以上、怪我らしい怪我をしていないので、どうしてなんだろうって思ったのが大きかったですね」

　気丈でタフなリーダーとの時間。ともに過ごすことで学び、痛感したことは、山﨑が若いときから言っていた「野球はメンタルのスポーツ」であること、そして準備の大切さだ。

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「考えて準備をするのはもちろんのこと、プロ野球の世界にいる選手は、身体能力に長ける者もいれば、技術力の高い人もたくさんいる。そのなかで差が出てしまう要因は、やっぱりメンタルだと思うんです。そこが上手く合わないと体も動かない。ヤスさんと接することで、メンタルと準備の部分で、以前よりもしっかりと割り切れていけるようになりましたね」

山﨑康晃　©Hideki Sugiyama

バウアーのカーブを参考に

　マウンドでは威風堂々。150キロを超えるストレートでファウルを奪うなどしてカウントアップすると、見逃し率の高いハイスピンのカーブで打者を翻弄し、そして最後はゾーン内でも低めでも勝負できるフォークで空振りを奪う。縦の真ん中のゾーンを上手く活用しながら、持ち味を発揮している。

「とくにカーブに関しては（トレバー・）バウアーがいい影響を与えてくれています。回転数は僕の方が多いんですけど、バウアーはスピードがあるし、曲がり幅が大きい。だから空振りが取れる。バウアーのような存在が身近にいると、本当に見本というか、いいイメージを持つことができますよね」

　そんな宮城の成長について、チームサポーターとしてブルペンキャッチャーを務め身近で変化を見てきた髙城俊人は次のように語る。

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