プロ7年目の初勝利も「勝ち星より40試合以上登板を」DeNA “育成の星“宮城滝太は「山﨑康晃さんの人間性」「バウアーのカーブ」を参考に成長中 

「いいボールを投げているのはもちろん、準備の仕方がよくなりましたよね。ブルペンで見ていても、声が掛かりそうなタイミングになると、自分から動き出してしっかり準備できるようになりました。そしてメンタル面も強くなって、どんな状況であっても自分の力を出すことができるようになったと思います。

　カーブやフォークもいいんですが、それを支えているのは、出力の高いストレート。試合をイメージして準備できていますし、それにブルペン内では若手ですけども、どんどん自覚が生まれているように感じますね」

初勝利の祝福

初勝利をマークした宮城　©JIJI PRESS

　5月16日のヤクルト戦（神宮球場）では、プロ7年目にして初勝利を挙げることができた。長い年月だったと思うが、宮城は冷静に言うのだ。

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「勝利にはあまりこだわってなかったんですよ。中継ぎの場合は運の要素も多いし、それよりもやっぱりホールドや登板数に価値があると思っているので」

　だが試合後には、家族や親戚、友人たちからお祝いの連絡が絶えなかったという。

「うるさいぐらいでしたよ（笑）。まあ、おめでとうとたくさん言われてありがたかったですし、周りの方々が喜んでくれてよかったですね」

　そのなかには、2年前までチームメイトだった尊敬する田中健二朗（くふうハヤテ）からの祝福のメッセージもあった。

「うれしかったですね」

　宮城は頬をゆるめ感慨深げな表情でそう言った。

翌日には初黒星も…

　だが数奇なもので、その翌日の同カード、同点の8回裏に宮城はマウンドに立つと勝ち越しタイムリーを浴び、プロ初黒星を喫してしまう。12試合つづけていた無失点も途絶えてしまった。

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