- #1
- #2
ボクシングPRESSBACK NUMBER
「骨が飛び出てて…」敗者・西田凌佑が明かした“2つの誤算”…「バキッ」「めちゃくちゃ痛かった」中谷潤人のバッティング「右目、8割見えなかった」
text by

曹宇鉉Uhyon Cho
photograph byHiroaki Finito Yamaguchi
posted2025/06/15 11:03
棄権直前、6ラウンド終了後。西田凌佑の右目はほとんどふさがっていた
結論からいうと、映像を何度見返しても、西田の肩が外れた瞬間がいつなのかは判然としない。本人も「どのタイミングで痛めたのかはわからない。(最後の)2ラウンドくらいは痛いなって状態で戦っていたんで、たぶん3ラウンドか4ラウンドくらいで痛めたのかなと思います」と振り返っている。
「ちらっと見たときに骨が出てて、外れてるなっていうのはわかったんですけど、動かせんことないな、って」
外れた関節はそれほど間をおかずに“はまった”という。痛みに耐えればパンチを打つことはできた。しかし、骨に異常はなくとも、肩関節を支える腱板が傷ついていた。試合後、病院に直行した際の発表は「右肩関節脱臼後の腱板損傷の疑い」。パンチやガードで右腕を使うたびに、症状は悪化していったのではないか。
ADVERTISEMENT
一部からは「クリンチで右肩が外れたのでは」という説も出た。
その前提に立って、中谷のクリンチワークをダーティだと批判する声もあったが、真相は……?

