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「ミトマ巨大フラッグが!」三笘薫欠場ブライトン現地観戦→負けて気づく“偉大さ”…「はぁ?」鎌田大地を観る前には“まさかの事件”
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大川慎太郎Shintaro Okawa
photograph byJIJI PRESS
posted2025/06/15 17:01
3月のバーレーン戦での鎌田と三笘
ホテルに戻って一息ついた後、同日に東京ドームで行われていた格闘技の「RIZIN 男祭り」をPPVでアーカイブ視聴し、翌朝はボクシングの井上尚弥の防衛戦を視聴した。現代は世界中、どこにいてもスポーツの試合を観戦することができるが、やっぱりライブは格別だ。目の前の液晶画面から目を逸らし、昨日の光景を思い出す。駅からスタディアムに向かう道程、狭い通路から拓ける広大なグリーン、選手たちの美しいボールさばき、肉体のぶつかり合い、響くキック音、ゴールの興奮、サポーターの絶叫――。
特にサッカーは現地観戦に向いているスポーツだと思う。ボールを持っていない選手の動き、いわゆるオフザボールの動きも好きな時に見ることができる。そのうちにチームの約束事などが自分なりに見えてくると、この世に存在するたくさんの閉じられたドアが一つ開け放たれたようで気分が上がる。サッカーはアップだけではなく、引きで観ても楽しめるのがいい。
鎌田のパレスを観に行こうとしたら…
さあ、今日はクリスタル・パレスだ。
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鎌田大地は4月に入ってからスタメンが増え始め、前節のアーセナル戦にはフル出場している。といって本日の出場が保証されているわけではない。2試合続けて日本人選手が欠場の可能性もあるが、それはそれで楽しもうと気分を切り替えた。
昨日と同じビクトリア駅からサザン鉄道に乗り込み、ロンドン郊外へと向かう。でもロンドンってすごいですね。チェルシー、アーセナル、トッテナム、ウエストハム、フラム、クリスタル・パレスもあるし、少し足を伸ばせばワトフォードもそうだ。サッカーファンにとって最も幸せな街だろう。
ゆるゆると列車に揺られ、次はスタジアムの最寄り駅というところで事件は起こった。

