「中谷潤人の強打をモロに…」西田凌佑の“敗因”は何だったのか？ バッティングでも脱臼でもなく…長谷川穂積がズバリ指摘「もう少し頭を振っていれば」 

「圧倒したい」に「勝ちたい」はかなわなかった

　西田は最終的に右目の視界がふさがり、右肩を脱臼したことにより試合を続行することができなかった。もしケガに見舞われず、試合が続いていたらどうなっていただろう。

「もしケガがなければ分からない展開ではありましたけど、いずれにしても中谷選手が勝利したのかなと思います。中谷選手は初回からハイペースでしたけど、計算通りですから12ラウンドまで継続できたと思うんです。ストップになったか、判定までいったかは分からないですけどね。西田選手は不運ではありましたけど、もともと顔は腫れやすい。厳しい言い方になりますが、ケガをするのも実力のうちです」

　もう一つ、長谷川さんは「気持ちの差」も指摘した。

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「西田選手は何がなんでも勝ちたかった。今までで一番勝ちたかったと思います。その思いは伝わってきました。対して中谷選手は何がなんでも圧倒したかった。実際にああいう予想外のファイトスタイルで圧倒しにいった。『圧倒したい』に『勝ちたい』はかなわなかった。試合を終えて、そんなふうに感じました」

　ここからはさらに中谷のボクシングに迫り、井上尚弥とのスーパーファイトの話も聞く。

＜2回目へ続く＞

#2に続く

「このまま中谷潤人と戦えば井上尚弥が有利」名王者・長谷川穂積が断言…いったいなぜ？「中谷は研究される」「ただ、井上にも“試練”がある」

#3

長谷川穂積の直言「那須川天心はもう世界戦をしたほうがいい」“パンチ力がない”発言にも独自見解「どちらかといえば僕も同じタイプだった」

#2

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#1

「中谷潤人の強打をモロに…」西田凌佑の“敗因”は何だったのか？ バッティングでも脱臼でもなく…長谷川穂積がズバリ指摘「もう少し頭を振っていれば」